Abstract
要旨 : 話者が音声の流れを どのよ う に区切っ て意味理解を果たすかと いう 「音声分節化の問題」 は, 従来か ら心理言語学において, 特に言語処理や言語獲得の観点から取り 扱われてき た。 本稿では, こ の問題が音韻 論にいかな る示唆を与え るかとい う 点について考察を加え る。 そ し て, 「音声分節化の問題」 が, 1) 音素配 列制約の心理的実在性に関する検証に役立つこ と, 2) 音韻文法のモデルと し ての最適性理論の証拠付けに な るこ と , 3) 言語獲得の観点から モ デルの是非 (習得可能か否か) を検証で き るこ と
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